水辺の風景 2024年1月14日 大潮の日曜日

クロツラ と一緒に行動している ヘラサギ

大潮の日曜日、港周辺の散策。 観察に適した時間帯も好い具合でしたので、少し早起きして足を運びました。 早朝の寒気の中、柔らかく澄んだ光が美しく、海辺の風景を撮影して回ります。

 

今季この場所で見かけるのは2回目の オオハクチョウ。 グレーの羽衣は 若鳥 です。 カモたちといっしょの写真では ハクチョウ の大きさが際立ちます。 

 

キンクロ と ユリカモメ、気が合うのでしょうか? いっしょに群れているところを記念に一枚。

 

潜って獲物を捕る カンムリカイツブリ、いつも水深のある港湾部で見かけます。 けっこうな数を見る事ができましたのは今季では初めて。 またしばらく、羽衣が変わり始めるくらいまで楽しませてもらえそうです。 遠く航路を行くフェリーには ユリカモメ たちがはりついているのがわかります。

 

白川河口部の背景は山、大好きなロケーションなのですが撮影はいつもイマイチです。 この時間帯は多くの群が行き来する絶好のタイミングなのでしたが。 群はカモが多いのですが、カモメ と ホシハジロ隊。

群れるように舞っているのは ズグロカモメ。 冬季ですのであの黒顔は見ることができません。 ユリカモメと体格なども似ていますが、クチバシの色などで判別ができます。 

 

潜水系のカモたちが水面を走って舞い上がるのに対し、見事に一瞬で離水する カルガモ のテイクオフ。 当たり前のようにやっていますが、お見事。

 

クロツラヘラサギヘラサギ。 ここではいつも混群となっていて、違和感がありません。 朝の光だと白いトリもディテールまで写すことができてとても好い気分。

そういえばこの頃は脚に 識管 を付けた個体を見かけませんが、増えているのかなと思います。

 

ツクシガモ と いっしょに食事をしているのは セイタカソリハシシギ。 例年この港湾部でごくわずかに観察できるようですが、この日は遠いながらなんとか撮影を試みました。 終始、水中に首を突っ込んでいるためになかなか特徴的な嘴を捉えることができません。

 

堤防内の耕作地も少し広く見て回ります。 今季はいつでも タゲリ を見ることができます。 群は十数羽ほど、居る場所はだいたい決まっているようです。 車にはだいぶ慣れてもいるようでさほど警戒しませんが、この日は飛来したカラスに一瞬にして追い散らされました。

 

 

 

こちらは珍客のグースたち。 彼らが収穫の終わった耕作地で休む姿は先日、宮城県の伊豆沼周辺で何度も見かけた風景。 懐かしさを覚えます。 見る限り5羽の小さな群れですが、この地で見かけるのはけっこうな驚き。 気候変動などは望ましい事ばかりとはいきませんが、例年訪れてくれるようになると好いのですが。 今回は単騎ではなく小群ですので、少し期待してしまいます。

 

一羽だけひとまわり大きいか・・・

 

事後の調べですが、写真の大きな一羽は オオマガン(亜種) の可能性があるようでした。 

 

■撮影地:熊本市

 

水辺の風景 2024年1月7日 江津湖にて

 

休日の江津湖は人が多く、気が乗らないところもあるのですが、それでも訪れればまあ被写体に困ることはありません。 この日も駐車場に車を停めて降りたとたん、目の前に カワセミ が飛来。

 

バン

 

この日は駐車場が込み合っていてボートハウス側から公園に入りました。 いつものように ヒドリガモオオバン が大きな湖面に集ています。 ただ例年に比べるとカモの数は少ないような気がします。

 

ふだんはあまり足を延ばさないのですが、下江津の方で ヨシガモ が見られるカモというので、覚悟を決めて歩きます。 一口に 「江津湖」 と云ってもけっこう広いところ。 年末に 椎間板ヘルニア と診断され、機材を持っての長歩きはどうかなと思ったのですが・・・ せっかくですので初志貫徹。 行ったら、帰ってこないといけませんので少しビビりますが。

 

 

ヨシガモの観察は今季初めて。 江津湖で見るのも、初めて。 いつもながら芸術的な姿かたち。 と、オスはいつもすぐに判るワケですが、メスは近くに居ないかなと思うわけです。 ところが、これがなかなか見つけられない。 この日もダメでした。

ヨシガモ は ZooPicker に掲載の記事を参考に出会うことができました。 ありがとうございました。 

 

ふと見ると、すぐそこは動物園。 せっかくここまで来たのから・・・と、初めての入園。 ここに世界のトリが居ることは知っていましたので、ちょっと覗いてみようということに。

 

 

今回初めて使うレンズ、マクロプラナーの 100mm/F2.8。 ポートレート用にどうかと、アダプターを咬ませて Fuji の T-4 に装着して使用するべく入手。 このテの遊びにはまると痛い目にあいそうですが、入手してしまいました。 そして偶然にも目の前にこの上ない被写体。

近ごろは超望遠ばかり使用していて、F2.8 の明るさは久しぶり。 明るい屋外で開放撮影すると SS=1/4000 とか平気で使えてしまいます。 もちろん MF 使用、デリケートなピント合わせも楽しく思えます。 

撮影画像は・・・ どうなんでしょうか。 ピント部分はシャープに、そして柔らかくデリケートなボケ味、そのあたりに期待して入手した100ミリですが、しばらく使ってみて、比較はこれからです。 青いトリと植物の写真はプラナーで撮影し、無編集を掲載しています。

 

さて、園内のトリたち。 動物園の生き物を見るのは多少なりとも複雑な心境です。 そのテーマにはあえて触れません。 水鳥のコーナーがありましたので、見学。 雁やコクチョウ、オシドリなどを見ることができます。 

 

 

 

派手で巨大なハトを見た帰り道。 川沿いの道を行くと、やたらとキジバトが群がっている樹を発見。 夢中で木の実をついばんでいます。 キジバト はツガイでは行動しますが群れることはないので、魅力的な樹に集まっていた・・・ということかと思います。 キジバト大好き。 

 

 

■撮影地: 熊本市 江津湖(一部・動物園内)

 

鳥地巡礼 2023~2024 年末年始 

■ 2023年12月30日 玉名の干拓地へ 

 

スズメの群

マナヅル

タゲリ

スズメの群に出会うと何だか安心するのはなぜでしょう。 

今季、いや旧年中、この場所に何度足を運んだことでしょう。 例年この時期は ツル が飛来していますが、今季は前年に比べて数が少ないような気がしています。 タゲリも同じ。 

例年変わらず・・・とならないのは、ある意味あたりまえのことかもしれません。 彼らは自由でもあり、大きな変化の前では無力です。 その時々に合わせてできる事を精一杯やるだけ。 気候変動については様々に云われる事ですが、統計的な変化は後から解るのが通例です。 

 

 

■ いつもの場所、熊本港周辺 

 

トビ

ホシハジロ

オオバンの群 畑から水路へ

ツクシガモ の群

カルガモ

オナガガモ

干潟を見下ろす鉄塔に入った ハヤブサ

 

今季もこの場所へ何度足を運んだでしょう。 港エリアと愛称していますが、いくつかのゾーンがあります。 

まずは堤防内の耕作地、いわゆる干拓地です。 冬場に稼働している畑もありますが、多くは休耕地、特にハスを育てる耕作地は水も完全に引いてお休み中。 耕作が終わった畑では落穂や残った作物を物色するトリたちの餌場になっています。 

次に、干拓地内の水路・クリーク。 干拓地もいろいろとは思いますが、広大な耕作地には縦横に水路がめぐらされ、海との境界に築造された堤防際には少し幅広の水路が設けられています。 多くの水鳥がここで羽を休め、気ままに耕作地へと食事に向かう拠点となっています。

そして堤防の外に広がる海。 日頃から私たちの訪れる干拓地はみな有明海に面しています。 潮の満ち引きにより刻々と変わる景色、群がるトリたちの様子。 青い海、潮が引いて黒く輝く広大な干潟、そして深紅の夕日。 

季節は廻り、鳥たちも巡ります。 

 

 

■ 2024年1月2日 珍客を訪ねて 

 

珍しいお客さんに会えるかもしれない・・・ ということで南へ足を向けました。 「偶然の出会い」というのが最もドラマチックで最高ですが、積極的に追わなければそれこそ一生会う機会が無いケースもあります。 出会える保証などはありませんが、とにかく行って来ました。

 

ジョウビタキ

オオジュリン

水面を走って逃げる オオバン

酒面(さかつら)雁。 そんなトリを見る機会があるとは思っても見ませんでした。 名前の由来など調べましたが、そうかなぁ? と不思議な感じもします。 英名は Swan Goose、こっちももう一つピンときません。 が、さほど遠くもない距離で観察していても動じること無く、気にするそぶりが感じられないところなど、ハクチョウ に似ているカモ。 カルガモ なら即逃げ、マガモもけん制しながらじりじりと距離を取ろうとするくらいの距離での撮影となりました。 日本では最大級の雁ということでした。

単騎、迷い込んでしまった様で連れが居ないのは何だか寂しそうでもありますが、カモたちに囲まれながらも悠然と休む姿を撮影させてもらいました。 
先日は宮城出張で多くの雁たちに出会ったばかり。 その時に観察した ヒシクイ にもよく似た地味な羽衣。 ほとんどの時間を一本足で顔を胴にうずめて休んでいましたが、時おり顔を上げます。 そして数回に一度、羽を伸ばしますので急いでシャッターを切ります。
あまり邪魔もできないのでそろそろお暇を・・・ とその時、羽ばたく気配で慌てて再撮影。 最後は水に入って泳ぐ姿も見ることができました。 

 

今年はどんな一年になるでしょうか。 どんな出会いがあるでしょうか。

 

水辺の風景 2023年12月24日 港周辺の散策

 

港周辺、いつもの週末散歩。 この日はまず堤防内の耕作地で小鳥の小群に出会います。 スズメかなと思いましたがファインダーで覗くと・・・ タヒバリかな。 たいした数ではありませんでしたが、群れているのは初めて見ました。 

 

 

いつもの場所で、いつもの奴ら。 まずは今季、ここに居ると決めたような、タゲリたち。 先週は玉名の干拓地で全く出会わず、ちょっと不安に思いました。 ここでは今季、毎回出会っています。 車からの撮影、停めているところへ飛来したこともあり、かなりの近距離です。 この日はここで 五羽 を見かけました。 もっといるのでしょうね。

 

 

そして、水鳥たち。 イソヒヨは若雄か、班の入ったきれいな羽衣。 青いトリに出会うとなぜでしょう、ちょっと嬉しくなります。 

 

 

芦原や草原の上を舞うのは チュウヒ、遠く山は雪化粧。 チュウヒ はここであまり出会うことは無かったのですがしばらく舞って草むらに入ったので、少し待ってみましたが、出ず。 目の前でパタパタやっているホシハジロたちに目をやっているうちに見逃したか。 また出会うこともあるでしょう。

 

 

■撮影地:熊本市

 

水辺の風景 2023年12月17日 スズガモの河

 

久しぶりに寒い一日、風も強い中、玉名の干拓地を訪れました。 堤防の外、有明海は潮の高い時間帯。 いるいる、スズガモの大群。 見ている間にも南からどんどん新たに飛来し、さらに群を大きくしていきます。

 

こちらは ホシハジロ の小さな群れ

スズガモの群はおそらく ”万” の規模。 厚み自体はそれほどでもないのですが、南側・熊本港の方向へ向かって河のように連なっています。 今までも遠く沖合に観察する機会がありましたが、今回は比較的近い位置で群を見ることができました。 

 

 

■撮影地:熊本県玉名市

 

グースの越冬地を訪ねて・第四日 2023年12月3日 仙台周辺のトリたち

■ 蒲生干潟に集うトリたち  

この日はフライトの刻限があるため、仙台市街から空港へと向かうコースを意識して訪れる場所を計画していました。 まず立ち寄ったのが 蒲生干潟。 ここでは コクガン に会えるという情報がありましたので、期待していましたが・・・

 

 

改めて思う 「ところ変われば・・・」 のフレーズ。 改めて コクガン に出会うことができたのは本当に嬉しかった。 ただ、どうもこの日は、というか伊豆沼でもそうだったのですがカメラの調子が悪いのか、使い方が悪いのか。 さほど遠いとも思えないロケーションの撮影で結ぶ画像に精細さが得られない現象に直面、本当に参りました。 妻の方はと云えば蕪栗沼あたりからカメラが制御不能になるトラブルが相次いで起こるなど、機材のトラブルってのは嫌なものです。

それでも、この風景は ”今” しか撮れないわけですから、たくさん撮って、少しでもよさそうな写真を記録しました。 

 

 

今まであまり観察したことの無いトリがもう一羽、ホオジロガモ です。 地元では港周辺、はるか彼方にかすかに視認できたことが一度ありました。 今回はそれよりもはるかに近距離、撮影にも悪くない条件。 ですがカメラ(または自分)は絶不調。 ちょうどパタパタの撮影もできていただけに、つくづく残念。 もの凄い表情豊かなキャラクターで、すぐにこのトリのファンになりました。

 

蒲生干潟 遠景

 

 

■ 大沼のトリたち  

フライトまでもう一か所くらいは寄れそう・・・ ということで、多くの水鳥が集うらしい 大沼 を訪れることにしていました。 私たちの地元でもよく見るような見渡す耕作地の中、これと云って特徴を感じない水場には見えましたが・・・・ なるほどたくさん居ます。 多く見えるのは オナガガモ でしたが、何が違うって、ここでもたくさんの ハクチョウ が見られます。 一見して コハクチョウ が多いようにも見えますが、白鳥 は本当に普通に見られるトリなのですね、この辺りでは。 

それと、ここのトリたちは何故か逃げない。 なんでこんなに近くで平気なんだろう? お国柄でしょうか? 

 

コハクチョウ・・・ たぶん

 

バンザイ・シリーズの記念すべき最後は ミコアイサ。 こちらも今回、訪れる先々で楽しませてくれたトリです。 カモたちが寝ている中、一人で忙しそうに動き回っている様子が何だか可笑しく思えます。

 

ツキナミですが、長いようであっというまに過ぎた休日。 天候に恵まれただけでも良とするところ、コクガン にも会え、雁たちの世界を体感できたかけがえのない経験となりました。 ハクチョウ たちに別れを告げ一路、南へ帰ります。 

 

グースの越冬地を訪ねて・第三日 2023年12月2日 伊豆沼の塒発ち TAKE2 ~ 内沼 ~ 仙台へ

■ 伊豆沼の塒発ち・TEKE 2  

 

 

夜が恐ろしく早く反省会もそこそこに、撮影した写真など見ようものならすぐに睡魔に襲われます。 この地で塒発ちを見る事ができるのも今朝が最後の機会となります。 2回目ですので新しいポイントを探して臨むつもりでしたが協議の結果、前回と同じ場所で、前回を踏まえて少しでも精度を上げる事を目標とします。 朝も前日よりも15分早く、4時45分に起床。

防寒対策、そして宿を出る用意もして・・・ 出陣です。

 


結論的には 超望遠 などは初めから放棄し、広角から標準レンズを主として臨みました。 それで好かったのだろうと今は思っています。

 

 

 

■ 内沼へ ~ オナガガモ と ひしの実 ~  

この 内沼 は伊豆沼の南方、ほど近くにあります。 せっかくですので見ておきたいと計画しておりました。 この日はまず 内沼 の散策。 

ここで私たちを待っていたのはフレンドリーな オナガガモ の一群。 逃げないどころか、目の前で寝てます。 おいっ、起きろ。 

 

 

横浜でも餌付けされている様子を見たことがありましたが、この状況を受け入れるのが オナガガモ の性格なのでしょう、緊張感がありません。 いつもレンズを通して見ている彼ら、思ったよりも小っさいなというのが実感でした。 それにしても、やはり美しい羽衣です。

 

 

 

見ていて気になった、写真で地面に散らばっている kissチョコ みたいなもの。 これが ひしの実 でした。 あの ヒシクイ が食らうという固い実。 昼食をとった沼畔のカフェの名前が 「ひしのみ」、尋ねると沼に自生の水生植物の実であるとか。 そうなんだ。 私はじめて見ました。 旅に出ると、新しい発見があるものです。 ホットサンドイッチ、美味しかったです、ごちそうさまでした。

さて オナガガモ の昼寝をジャマしてもいけませんので、内沼の周辺を散策に出かけます。 

 

ヘラサギ

エナガ

カワアイサ の小さな群


とても興味深かったのは潜水系のトリたちが一直線に隊列を組んで水上をゆく光景でした。 多くは ミコアイサ と見えますが、先頭付近には カンムリカイツブリ が陣取ったり、カワウ が混じることもありました。 彼らがくるくると潜水と浮上を繰り返す様子はとてもユニークです。

 

 

■ 伊豆沼周辺の散策  

塒発ちの時間帯とは打って変わり、午前中の明るい光の中。 どうしても雁の観測ポイントを中心にしていた観察域を開放し、沼の周りを車で散策します。 雁が飛び去った湖面は広く明るく、薄暮の中では目に留まらなかった小さな鳥たちを見る事ができました。

この沼にも ミコアイサ がけっこう居る事に気付いたのも、この時でした。 熊本ではなかなか会えないやつら。 以前に新横浜で観察した時もそうでしたが警戒心が強く、近くには寄り付けません。 遠目の撮影でしたが、活動的で見飽きないトリです。 

 

 

名残は尽きませんが、今夜の宿泊地は仙台。 伊豆沼・・・ また訪れる機会があるでしょうか。 素晴らしかった。 

宿泊した交流センターの方々、大変お世話になりました。 夜明け前から動き出す宿泊客たちのお相手は大変なことだろうと思います。 ありがとうございました。