水辺の風景 2022年9月19日 今季初めてのクロツラヘラサギ

 

台風通過の午後。 風もやや収まって海辺の水路を訪れました。 一見してサギとわかる白い鳥が水を張った耕地に集まっています。 よく見ればコサギチュウサギに混じり、水の中で嘴を盛んに左右に振っている鳥がいます。 クロツラヘラサギ

まだ9月、出会うには少し早すぎて驚きましたが。

 

飛翔する姿、羽先に黒い部分が残るのは若い鳥であることを示します。 名前には 「サギ」 と付いていますが、首をまっすぐに伸ばして飛ぶ姿はトキなど同じ種、首をたたんで飛ぶサギたちとは様子が異なります。

 

セイタカシギが2羽、同じ場所に来ていました。 じっくりと撮影してみたいと思っていた鳥。 単騎ではこれまでにも何度か出会っています。

 

 

■撮影地 : 熊本市

 

日々のスナップ 2022年9月11日 試しトリ撮りの週末。

撮影機器を刷新して、初めて少し時間の取れた週末。 実際に手にとって使うと初めてわかりましたが、今まで使っていたカメラとはずいぶん考え方が違うようです。 とにかく試行錯誤を重ねるべし。 ということで、鳥撮りに出かけました。

 

まずは土曜の夕暮れ前、水辺の風景。 不思議なものでカメラ(レンズ)が変わると、見えてくる景色も違っているようです。

 

 

ちょうどこの日は仲秋の名月、十五夜のお月さま。 

さて日曜日。 シーズンももう終わりかと、前回少しホロ苦い経験となったアオバトを何とかもう一度、と見に行きました。

 

 

新機で思い知らされたコト、飛んでいる鳥をまともに捉えられません。 

AFをどう機能させればよいのか、分からない。 

機体が重くなり、まら手動のズーム操作にも慣れておらず、超望遠で飛ぶ鳥をファインダーに素早く捉える事ができません。これは大きな課題。 フワフワと目の前を通過してゆくサギにさえ合わせ切れません。 アオバトが撮れる気がしない・・・ 

 

 

何とかアオバトに出会うことができましたが、群の小ささがシーズンの終わりを予感させます。 まあ会えたし、出待ちの間に先達の話もたくさん伺うことができたし。 

また来シーズン、今度は機材も使い慣れた頃・・・ また会いましょう。

 

さあ午後は場所を変えて一路、干拓地へ。 シーズンオフですが、試写のネタには事欠きませんし、何度も経験しているロケーションで問題を洗い出します。

 

我々を出迎えたこのトビは・・・ 日光浴中ですね、初めて見る不思議なポーズです。 どこかの紋章のようで、オモシロい。

 

 

干拓地がにぎわうシーズンはまだもう少し先ですが、この日はチドリたちがやたらとフレンドリーで近くまで寄ってきます。 遠慮なく、撮らせてもらいました。

 


最後の写真はダイゼン? と一見して驚きましたが、ムナグロですかね。 であれば、初めての出会いです。 

その前の写真、それまでチョロチョロと動き回っていたコチドリたちが一斉に動きを止め、地面に伏せて動かなくなりました。 群に危険察知の信号が伝わったのでしょう、広い耕地に動くものが無くなり、一見してそこには何も居ないような景色になりました。 私は特に気付きませんでしたが、上空に何か飛来したのカモしれません。 

 

さて、撮影について。
近くて明るい被写体撮影に特に文句はありませんが、ここでもっとコンティニュアスAFやトラッキングのテストをするべきだったかもしれません。 ココ一番で、頼れる機能なんですか・・・? 

ただ何だかもう 「頼るべきでは無い・・・」 との予感もあります。 いや、あくまでも特定の条件下のみでは非常に有効なのかもしれません。 そこを確かめなければ。 

 

そして最後に立ち寄った防波堤際の比較的大きな水路。 冬ともなれば水鳥が多数群がるエリアですが、願っても無い被写体が現れました。 ミサゴです。

いつでも観察できるわけではない ホバリング&ダイブ が目の前で、それも二度も。 使い慣れた前のカメラで撮りたい衝動を抑え、とにかく撮影してみましたが、動きの速い被写体をやはり捉えきれません。 少しは上達するのでしょうか・・・このテの撮影。 

 

 

いつでも好機は突然、目の前に現れます。 今回ミサゴのホバリングなんて半端なく ”撮りごろ” なのに・・・ ロクな写真が撮れませんでした。 

ミサゴなら、またいくらも出会えると思いますが、高価高機能なカメラに持ち替えて、それを使いこなせないなどと云うのは許せない! 特訓だっ! 

握力が無くなり、腕も肩も痛いけどっ!!


■撮影地 : 熊本県 荒尾市玉名市 

 

水辺の風景 2022年9月4日 港エリアでの試写

まずは何より今までよく撮影した場所でテストをしたく、港周辺の水路を訪れました。 カイツブリのつがいやツバメたちの旋回飛行、ここ数か月続く変わらない風景です。

 

 

河辺での夕暮れ撮影では ISOを高く振ってもそれなりにキレイな像を結ぶ事が実感できましたので、それはかなりの大きな前進です。 薄暗い森の中での撮影も自由度が増すに違いありません。 

 日昼光での撮影はどうでしょうか。 好条件下では G3X もそれなりに撮れていました。 一見しての大きな違いは 画素数 によるもので、鳥であれば羽根の繊細な表現であったり、トーンの表情に表れてきます。 背景の描写はかなり豊かに撮れる気がします。 

今までトリミングによりカットすることが多かった画像周辺部の光量不足などは見られず、撮りっぱなしでも問題の無いレベルです。 もっともコンパクトモデルで広角から 600ミリ までの超望遠ズームですから、撮影できてしまう事自体が恐ろしい事。 周辺光量の低下くらいに文句を付ける気もありませんでした。 新しいレンズは 70-300 ですので、望遠性能自体は遠く G3X に及ばないもの、比較するのもまだ早いかもしれません。

 

新しいシステムは FUJIFILMAPS-C になり、私の使う本体は X-T4、相方は X-T30。 彼女はあくまでも 手持ち の撮影にこだわるスタイル、私は三脚併用を目指します。 基本的な性能やスペックなどは今まで愛用していたコンデジ・G3X と比べるべくもありません。 

ただ現実には高性能なプログラムを使いこなせなければヒット率は上がりませんので、その検証と習熟が課題・その1。

備わっているAFの被写体検出性能に頼るべきなのか、トラッキングの機能はここ一番で信頼できるのか? AF はシングルポイントで捉えた方が良い? コンティニュアスAFはホントに頼れるのか・・・・? 

まずは検証し、撮影で頻繁に使用するいくつかのパターンを習得しなければなりません。 

まあ、カメラの操作にはじきに慣れるでしょう、もっとも現実的かつ結果にコミットする問題は・・・ やはり機動性の低下なんだと思います。 APS-C としたことで、フルサイズのものに比べればレンズもコンパクトにまとめられている様に思っていますが、今までに比べれば重量も容積も、レンズ交換すら必要なかったのですから世界が違います。(体力も落ちる一方ですし・・・) さらには高価だからキズを付けるのもイヤで・・・、とか。 持ち出さなくなったら、おしまいです。   

 

妙な姿勢はコンティニュアスにトラッキング中・・・

 

水辺の風景 2022年9月3日 いつもの白川風景で試写

仕事を早く切り上げて、白川の河辺へ。 機材が新しくなりましたが、使い方もまだままならない状況はとにかく撮影してみて、それも、いつものホームフィールドで検証するのが解りやすい。

 

この日はコサギが群れて屯し、ホシゴイも二羽飛来しました。 さて、撮ってみましょう。

 

 

ホシゴイが陣取った岩にコサギがちゃちゃを入れに来ます。 ここはホシゴイが頑張りました。

適度にトリミングして編集していますが、今までの写真と比べれば鮮明です。 背景がボケるシチュエーションでは、画像の上りはぐっと好くなるように思います。 

レンズは300㎜、35ミリ換算で450ほどですので、これまで使っていた600には及びません。 曇天で夕方の撮影と思えば、やはり高い ISO での撮影で歴然とパフォーマンスを感じますが、問題は AF の使い方。 これまでとは使い勝手がまったく異なります。 

 

 

後から飛来したもう一羽のホシゴイ。 よく見ると頭部にまだウブなせん毛が残っています。 下手な編集で少し飛んでしまいましたが、サギの白い羽根も遠いわりには質感が残っていました。 

 

 

コサギが中州の高い木の上に陣取っています。 枝に留まったまま、トンボを捉えている様子には驚きました。

 

僅かな時間でしたが、問題は AF の使いこなしであることがよくわかりました。 視野に波打つ水面が入る撮影では思うように合照してくれませんので、野鳥を的確に捉えるのは一工夫要りそう。 トラッキングの機能も、もう少し慣れて使わないとわかりませんが、手放しに万能という事はないのでしょう。 

とにかく、もっともっと試してみないと。

 

■撮影地 : 熊本市 

 

日々のスナップ 2022年8月29日 新しいカメラで夕暮スナップ

 

撮影システムを刷新することに。 きっかけはアオバトの撮影でした。

現行撮影機材が非力なのはわかっておりましたし、限界を感じてもいましたが理由にするのも嫌でしたし、時には後で眺めて嬉しくなるような写真が撮れたり、何よりもカジュアルな手持ちの撮影を存分に楽しんできました。 

愛用してきたキャノンの G3X は、出会った時に自分でも呆れたほどのスペック。 特に 600㎜ までの望遠ズーム能力は圧巻でしたし、気軽に撮影を楽しめるものでした。 

それまでの私はあまり 望遠レンズ というものに縁が無く、それも600ミリとなれば 超望遠 のレンジ、見るもの全てが新鮮であり、驚きの連続でした。 

撮影した画像は累積で数万枚になるでしょう。 それでも、そろそろ替え時かな・・・ という判断でした。

 

新しいシステムは FUJI ですが、使いこなしにはもう少し時間と場数が要るようです。 いつも何とはなしに撮影していたオフィスのスズメちゃん、ちょうど比べるのによい被写体から少しずつ検証していきたいと思います。 キジバトも、ね。

 

 

キジバトは編集なしで、ちょい暗すぎました。 

そして次は夕暮れ時の河辺。 こちらも何度となく撮影してきたホシゴイ。 僅かにトリミングしていますが、編集は無し。 二枚目は居残りのマガモかな、これも何度となく撮ってきた絵です。

 

 

仕上がりの感想として画質や精彩感など、スペックに比例して目に見えて向上していると思いますが、何よりも暗いシーンに強い事がオドロキでした。 ISOが上がっても ”見れるくらいの写真” になる、これは楽だな。 暗部もベタに潰れず、撮影の幅が広がる事は間違いありません。

 

続いては日暮れ後の撮影。 たまたま街路樹に 「お腹の白い鳥が集まっている」 という情報を得て、正体を確かめつつ、撮影してみました。 

トリの正体は ハクセキレイ。 セキレイが集団帰巣するとは知りませんでしたので、ちょっと驚きましたし、話を聞いた時は 「ムクドリでしょ」くらいに思っていました。

こちらも僅かにトリミングしたのみ、撮りっ放しの画像です。

 

 

望遠は 300ミリ、カメラに手振れ防止はありませんが、それでもまあ像を結んでいるのはレンズに備わった機構のためか、撮り手のウデのせいか。

FUJIFILM X-T30 300mm f/5.6 1/30 ISO3200 】

これまで ISO3200 というレンジは経験した事がありません。 粒子は荒れ加減ですが、証拠写真には充分。 白い羽衣がマゼンダに色付いているのは、隣のスタンドの照明によるもの。

 

まだ僅かな枚数ですが、撮影してみて気付いた事。 それは撮影後の編集作業が激減した事でした。 色や明暗の補正をほとんど行わずに済むようです。 これにはちょっと驚かされました。 

 

 

日々のスナップ 2022年8月25日 トリたちの寛ぐ家で

急に日が短くなったように感じたのは気のせいでしょうか。 少しでも早くと、いそいそとオフィスを後にして向かった川辺。 着いた時にはもう日が落ちようという間際。 

いつも鳥たちをながめている川の風景を、一枚。

 

 

家の玄関を開ける音に、留守番していたトリたちが反応します。 「お帰りなさい!」 なのか、「遅い!」 なのか。

彼らの寛ぐ姿を新しいカメラで撮影。 

 

ウスユキバト の ポアロ

ルーキーの ハクシュウ

コザクラ の リル。

ブルーが美しい ココロ

オカメインコのオス、クロイ

ただいま。 遊ぼっか。

 

水辺の風景 2022年8月15日 荒尾の海辺で

本腰を入れて取り組む機会が無かったアオバト探鳥。 この日は休日・時間帯・天候、そして潮目のタイミングにも恵まれて、ようやく出会うことができました。 

 

ファースト・ショット

記念すべき一枚目。 写真の出来がどう、とかではなく、突然訪れた出会いの喜びにあふれたスナップショット。 

 

 

腰を据えて観察、群を成す彼らの独特な行動パターンを少しだけ理解する機会となりました。 私はかつてキジバトのヒナを育てた時から、鳩に魅せられ続けています。 アオバトはその美しい羽衣、オスに見られる深紅の羽、両脚を包むフサフサの羽毛、そしてトラ縞の可愛いお尻・・・。 見飽きることの無いその姿、しばし楽しませてもらいました。 

 

 

■撮影地 : 熊本県 荒尾市